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脳卒中とは?

脳卒中とは?

脳卒中とは、脳の血管が破れるかつまるかして脳に血液が届かなくなり、

脳の神経細胞に障害が起こる病気です。脳卒中の症状には、主に以下があります。

・片方の手足、顔半分の麻痺

・しびれが起こる(手足のみ、顔のみの場合もあります)

・ロレツが回らない

・言葉が出ない

・他人の言うことが理解できない

・力はあるのに立てない

・まっすぐ歩けない

・フラフラする

・片方の目が見えない

・物が二つに見える

・視野の半分が欠ける

・片方の目にカーテンがかかったように突然一時的に見えなくなる

 

・経験したことのない激しい頭痛がする

もし、ご自分や周囲の人にこのような症状がみられましたら、一刻も早く医師の診察を受けてください。

 

片方だけ症状が出るのは、人間の脳が右脳と左脳に分かれているからです。脳卒中が疑われる場合には、脳への血流を保つために、横に寝かせて安静に保つことが原則です。急いで救急車を呼びましょう。脳卒中は、スピードが命です。

脳卒中は、以下の4つに分類されます

1)脳梗塞(脳の血管がつまる)

2)脳出血(血管が破れる)

3)くも膜下出血(動脈瘤が破れる)

 

4)一過性脳虚血発作(脳梗塞の症状が短時間で消失する)

1)脳梗塞

脳梗塞は、脳卒中の約70%を占めます。脳動脈の血流が途絶えることによって、脳神経細胞に血液が流れなくなって、神経細胞が害されます。病態により「ラクナ梗塞」「アテローム血栓性脳梗塞」「心原性脳塞栓」の3つの病型に分けられます。「ラクナ梗塞」とは、細い血管の動脈硬化による脳梗塞、「アテローム血栓性脳梗塞」とは、太い血管の動脈硬化による脳梗塞をいいます。

「心原性脳塞栓症」は、心房細動などの不整脈によって心臓がぷるぷると震える動きをすることで、心臓内で血液の乱流が発生して、血液がどろどろになります。どろどろになった血の塊が、血液に乗って脳に届き、太い脳動脈でさえ閉塞することで、急激かつ重症になることが多いです。

 

 

2)脳出血

主に血圧の上昇によって脳の細小動脈が破れ、あふれでた血液が神経細胞を障害し症状が現れます。血液は血管の外に出ると血管を外側から傷害します。細小動脈は脳内に入り込んでいるので、出血は脳内全体に広がります。通常は激しい痛みを自覚します。

 

3)くも膜下出血

脳動脈瘤の破れにより、同じく激しい頭痛が現れます。破れる場所は脳の表面を走る主幹脳動脈にできた動脈瘤です。脳の表面を覆うくも膜という薄い膜の内側に出血するのでくも膜下出血といいます。くも膜下出血は脳卒中の中では死亡率が高く、重症です。

 

4)一過性脳虚血発作

脳梗塞と同じ症状が24時間以内に消失する状態をいいます。ほとんどの場合は1時間以内に症状が消失しますし、数分間の発作で済んでしまう場合もあります。一過性脳虚血発作は脳梗塞の前触れ発作として重要です。治療を行わず放置するとその48時間以内に脳梗塞を引き起こす可能性が高くなるのです。脳梗塞を起こす前に適切な治療を開始すると、脳梗塞を予防できる可能性が高まります。

なお、1の脳梗塞急性期(4.5時間以内)のみに施行される治療があります。t-PA(tissue-type plasminogen activator: t-PA)という薬を点滴して、血栓を溶かし、脳血流を再開させる治療です。t-PAによる治療には、効果を見込み厳密な適応基準が決められています。