風疹とは?
風疹の症状
風疹(三日ばしか)とは、風疹ウイルスに感染して起きる発疹性の感染症です。軽い麻しん(はしか)の症状に似ています。春先から初夏に流行することが多く、2~3週間の潜伏期の後、発熱と発しんがみられます。また、首や耳の後ろのリンパ節が腫れることも特徴です。症状はおよそ3日間続きます。まれに熱が出ないこともあります。
風疹は、風疹ウイルスによって強い感染力があります。風疹ウイルスの感染経路は、飛沫感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播します。特に、成人で発症した場合、高熱や発疹が長く関節痛があるなど、小児より重症化することがあります。また、脳炎や血小板減少性紫斑病を合併するなど、軽視できない病気です。数日間、仕事ができなくなることも多く生活にも支障が出てしまいます。入院するケースもあります。
妊娠初期に風疹にかかると
妊娠初期に風疹にかかると、お腹の赤ちゃんに心疾患や難聴など(先天性風疹症候群)の障害を引き起こす可能性があります。したがって、風疹に対する抗体のない女性は、妊娠前に風疹の予防接種を受けることをぜひご検討ください。なお、妊娠中には予防接種を受けることができません。過去に一度予防接種を受けたことがあっても、年月の経過にともなって「抗体」が減少することがあり、感染する可能性はゼロではありません。一度、風疹にかかった場合も同じです。マレーシア 、シンガポール、フィリピンなど海外では、風疹が大流行している国や地域があります。海外からの観光客が集まるオリンピックや万博では、風疹が広がる恐れがあります。
風疹の予防接種【公費助成】
風疹の予防接種については、公費による助成があります。現在(2019年3月1日)よこかわクリニックのある吹田市では、風疹予防接種の費用の助成制度があります。吹田市民であり妊娠を希望している女性やそのパートナーが利用できる制度です。一度予防接種費用を支払った後、申請書により償還払いされます。
◆吹田市の助成内容(2019年3月1日掲載)
・一人1回に限り、風疹ワクチン接種に要した費用の一部が助成されます。
・麻しん・風疹混合(MR)ワクチンを接種した場合7,000円を上限に助成。
・風疹単独(R)ワクチンを接種した場合4,500円を上限に助成。
・接種費用額が助成額に満たない場合は、接種費用額を助成。
・事前に申請が必要です。
・2019年3月31日までが期限です。
吹田市の情報についての詳細は、以下をご覧ください。
よこかわクリニックは吹田市の協力医療機関です
風疹のワクチンは1回の接種で約95%、2回の接種で約99%、風疹を予防できるとされています。確実に抗体をつけるためには2回の接種が推奨されています。ただし、ワクチンの在庫がない場合もあります。よこかわクリニックでは、電話による事前予約をお願いしています。また、予防接種は医師と相談して受けてください。